張線工作(1)
私は今まで0.12mmのステンレス直線を張線に使用して来ました。
しかしこの線、現在では入手出来なくなり、手持ちの在庫も少なくなってきました。
そこで今回、新たな方法で張線を行いました。基本的には、小さなリングを必要な部分に埋め込み
そこに線(テグスなど)を通すリング方式です。
リング方式の最大の弱点は、リングそのものです。
小さく作るのは限界があり、はっきりとリングが見えてしまうと
スケール感を損ねるので、でどうにも好きになれませんでした。
それだったら、リングを柔らかい物で作り、引っ張った時に伸びるようにしたら良いのではと思いつき、
上画象の「モデラーズ」のプラグコード(左)をほぐしたもの(中央、分かりにくいですが)
を2本より合わせ、リングを作りました(右下)。
リングは黒染め液(東急ハンズで購入)で染めてあります(これは楽で良いです。色が剥げる心配無し)。
張る線はストッキングをほぐしたものを使用(右上)。端点(基点)を作るために伸ばした状態で、
適当なところに瞬間接着剤を塗布。
実際の取り付けです。このモヤモヤーンとした、ほぐしストッキングを・・・
翼に開けた穴に取り付けたリングに通し・・・
グイっと引っ張れば、このようにリングはつぶれます。
瞬間接着剤でストッキングを接着後、ピンセットでさらにリングをつぶし形を整えれば完成。
まあ、出来としては及第点でしょうか。まずまず納得しています。
張線工作(2)
さて、(1)の張線方法で面倒だったのが、2本の細い線をより合わせる事でした。
この部分を何とかしたいと思い、今回使用したのがリード線です。
これなら黒染め液で染めることも出来、適度な強度もあるので素材としては良いかと思いました。
ところが、スパッド7(2006.3/11現在製作中断中)に使用してみたのですが強度(固さ)が仇となり、
リングを上手く潰すことが出来ません
(私としてはこのことがどうにも我慢できず、スパッドは翼をむしって箱の中へ・・・)。
では、どうすれば良いのかと考えた末に思いついたのが、「リングを潰さずにターンバックルとしてしまおう」という作戦。
上の画像は、その製作道具。
ターンバックル型リングの製作過程です。
0.2mmのピアノ線2本を適当な幅で固定します(何かの部品のバリだったレジンのブロックに固定)。
それをさらに100円の万力で固定。
ピアノ線にほぐしたリード線を巻き付けます(すでに黒染めしてあります)。
あまった線をカッターで切り、完成。
片方の輪にリード線を通してより、この部分を機体に固定するのに使います。
実際に使用してみた画像です。
機体にターンバックル型リングを固定した後、張線(1)のようにほぐしストッキングを通して固定しています。
因みに、このリングはプロトタイプ(?)でして、輪が現在の物より大きいです。
自分としてはまずまずかなあ、と思っているのですが・・・。
さて、ここまで来て「なんだか(1)のやり方より面倒になっているのでは?」と感じたあなた。
実は私もそう感じています。人間って不思議な生き物ですね。
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