スタジン史上1.2を争う傑作回。
作画はキャラデザの須田正巳さんだし選出はディレクターの芹川有吾さん。
まさしくテッパン回です!
モンスターによって正気を失ったクーゴ、ハッカ、姫を助けるためにジョーゴが孤軍奮闘する回。
バリバリエネルギーの影響が出始めた時の音楽が怪奇ものみたいで可笑しいし、
それぞれの悪口が壮絶!今では死語の「オカチメンコ!」って言うのは当時でも大爆笑でした。
会員のとしえさんがブログで書いているようにもしかしたらジョーゴのカッパーミサイルのボタンが映像として映ったのはこの時だけだったかもしれません。
この回がスゴイのはプロットですよね。
互いの悪口が聞こえてお互い殺し合う程のケンカになり、一足遅れてきたジョーゴが難を逃れて今回の大活躍につがるのですが、姫はみんなの悪口が受け入れられず気を失ってしまうと言うそれぞれのキャラの特性を存分に活かした配置となっています。
そして気を失っただけで真っ当に戻る姫もらしいですし、姫のテレパシーで頭の輪が締まり、正気に戻るクーゴと言う設定も「こんなふうにも役に立つのか」と唸らせてくれます。(この設定はまた23話で更に生かされることになります。)
そして
にいなさんもブログで書いているように最後のジョーゴのブレーキを引いてしまったのはもしかしたらわざと?(笑)と思えるような陽気な最後。
ジョーゴがみんなを助けるためにエッガー(野田圭一さんがノリノリで蜘蛛モンスターのボスを演じている)と対決するシーンはシリアスに決まっており、緩急の使い分けも巧みです。
作画も須田さんなので、それぞれの表情に深みがあり、演技も細かく魅せてくれてます。
本当に申し分のない最高に笑える回でした。
この回はブローアップされ1979年7月21日に東映まんがまつりとして映画館で公開されました。
(解説・マクノスケ)
冒頭でのコスモス号の日常会話が楽しく、キャラクターの表情が豊かなのが、
みどころです。 またクーゴやジョーゴが、姫の口調を物真似するのが面白いです。
初期の頃はモンスターもどこか憎めない奴で、今回のモンスターのリーダー・ エッガーも笑い方が可笑しいです。(声は野田圭一さん。ノッて演じていたのでしょうか)
それから、クーゴとハッカの同士討ちや二人に追われるジョーゴは見ていてハラハラしますが、 各マシンの動きはスピード感があって良いです。
ジョーゴがスタークローやスターブードに、スターカッパーで体当たりして、 姫(コスモス号)を守るのは格好良いです。
「仲間を撃つなんて、俺には出来ねえ」と言って。 仲間思いのジョーゴさん、必見です。
友情の大切さを描いたこの話は、最初から最後まで楽しく、 みどころがたくさんな傑作な話です。
(解説・にいな)
(2015/03/24編集)