1978年4月2日から1979年8月26日まで 全73話が放映されたテレビアニメ「SF西遊記スタージンガー」のファンクラブです。        


   スタージンガー・コラム


    ベラミス論(もうひとつの64話考)                                                                        2011.6.13

2011年3月、掲示板にて、さつきさんが書いた小説「もうひとつの64話」に寄せられた
会員さんの感想を「ベラミス論」としてまとめました。
参加してくれたのは、みなこさん、なみ蔵さん、にいなさん、あたるさん、ミーさん、さつきさんです。 小説はこちらからどうぞ!「もう一つの64話」

【みなこさん】
さつきさんのベラミスの呟き…もうひとつの64話…いいですねぇ。
こういう短編が好きー。押し付けがましくなくて、それでいてきゅんってなるお話。
ベラミスがさつきさんに乗り移って書かせたのでは?って感じで。

ベラミスの気持ち。男の人には分からないだろうなーと思う。
まず、女は悪いと思っても謝りませんから(笑)
なみちゃんに非難されちゃいそうだけどねー。
今なら分かるかなぁ。この年にして。ようやく。
だって私がベラミスだったら、やっぱり姫を妬むだろうと思う。
姫は何も悪くないし健気だから、余計腹が立つんだと思う。(きゃー殴らないでー)(^_^;)
自分はサイボーグになり強く戦うことで保とうとするけど、姫はそのままで
誰よりも強い。敵わない。
敵のクーゴに惹かれながら、彼が命がけで想いを寄せる相手は姫だけであることを
思い知らされるたびに、孤独が深くなる。
そしてそういう揺れる想いを、クーゴもちゃんと気付いていて、
だけどどうすることも出来ない。
クーゴは決して自分を選ぶことはない。そう分かっている。
大好きな相手に、本当はぶつけたい気持ちを隠すために、うらはらな態度を
取ってみせるしか手立ては無い…。
クーゴはそんなベラミスの想いを知っていても、性格上、言葉にして言う事は無い。
そんなベラミスをきっと姫も知っていたと思う。
だから、姫はベラミスを許すとか許さないとかの次元じゃなく、
心できっと包んでいたんじゃないかな…。
などと…、私まで詩みたいな言い分(笑)
ベラミスだけを弁護するわけじゃないんだけど、ベラミスは謝らなくていいんです。
私はね、そう思ったりします。
充分自分が罰を受けて苦しんでるの承知で、誰よりも悪かったと心では確信してる。
最期に特攻した時に、全ての人にあの背中で謝ってたと思うから。
さつきさんやカルロスさんがもっと深く語ってくれそうな気がして、あんまり
余計なことは言わないようにしなきゃなぁとか思ってたんだけど言っちゃった。
ヒンシュク買いそう(^_^;) …すみません。



【なみ蔵さん】
なんか『ベラミス論』は深いし面白い!。(・∀・)イイッ!!
わたくし、ベラミスの事はこれまで『視野が狭いくせに頑固な迷惑者』と
思っていたんですが、みなさんの考えを聞きますに、女性の深層心理を
行動や言動で表現するやたら深い魅力を持ったキャラなのでは?・・
とか思えてきました。(大げさ?)
女性の方が揃って「今になってベラミスの心が理解出来る」
とおっしゃってるのが興味深いですねぇ。(・∀・)
制作陣の方々が、そこまで考えてベラミスという屈折キャラを
動かしていたとしたら単純に凄いと思います。
出来ればもっと明確に描いてくれていたらとは思いますが。

話はちょっとズレるんですが、いつぞやわたくしが画像を
貼り付けた楳図かずお氏の『呪いの館』という漫画。
醜い容姿のまま成長出来ないタマミという化け物赤ちゃんが、
屋敷に引き取られた美少女を散々いたぶって恐怖の
ドン底に叩き落とすとゆ〜ホラー作品であります。
このタマミちゃんにはわたくしも子供の時に震え上がったもんなんですが、
今読むとタマミ目線になって悪のタマミちゃんに感情移入してしまうんですよね。
コレはこの漫画を愛する多くの人も同じ感覚を抱くようです。
外道の顔の裏で見せるタマミちゃんの悲しい涙。醜い容姿、伝わらない恋心。
タマミちゃんは化け物のような己の顔に化粧をして
鏡に写った自分を見てホロリと涙を流すのであります。
そしてその悲しみを怒りと嫉妬に変えて
ヒロインの美少女を更に痛めつけるのであります。

このヒロインは無垢で可愛い娘なんですが、
終止キャーキャー悲鳴を上げて逃げ惑うだけなのです。
今見るとやたらウザいっ!。ネットでも同じ意見を何度か見かけました。
化け物のタマミちゃんとベラミスを比較する訳じゃないんですが、
時が経って見直してみると一見すると悪側の
女性心理が新たに見えてくるってのはあるんですねぇ。
漫画の最後でタマミちゃんは
「葉子・・お前は私がいじめていたと思うだろうけど、本当はお前が私をいじめて
いたのよ・・。」と心情を吐露します。子供の時は意味が分からなかったんですが・・。(・∀・;)

あ、悲鳴を上げてひたすら怯えていたヒロイン葉子は
とにかくウザいんですが、ちょっと立ち位置が似ている姫は
勿論ウザい訳ではないです。



【にいなさん】
みなこさんが全部言ってくれたような感じなので、うんうんと頷いて…。
ベラミスは演出の芹川さんが思い入れがあったみたいですもんね。
そして勝田さんが、男女の恋愛描かせたら芹川さんは上手い、というような事を
仰っていたので、大人っぽい演出になったのではないでしょうか。
当時中高生だった時にはその演出の深い所まで理解出来なかったけど、
大人になって理解出来るようになったのが嬉しいですね。
今までずーーーーーっとベラミスやクーゴや姫たち、スタジンという
作品を好きでいられたのも、一緒にファンを続けていられた事も嬉しいです♪

ベラミスが女性キャラだったのが良いですね。
クーゴのライバルとしては、ガイマも成り得たと思うんですが、
ベラミスを女性に設定した事で、また故郷の星を失くした過去がある事によって
孤独とか新しい世界を自分で作る(夢を掴む)とか、
同世代の若者が共感出来る要素があって、クーゴや姫との関係も際立つというか。

でもそんなスタジン世界の一方では、アサーリシジーミとかマズナー将軍も
存在しているので、作品自体が奥深いと思います♪

それからさつきさんのもう一つの64話!さつきさんのベラミスへの愛を感じます! 素晴らしい♪



【あたるさん】
とても切なかったです〜、さつきさん〜!!(泣)
「素直に生きれば…」って、「クーゴの心には…」って…悲しい…。
彼女の生き方は、良いとは思えなかった時もあったけど、
それもひとつの「素直」な心の形だと思います。使命感やしがらみとかで、
がんじがらめな彼女だったけど、彼女の中に正義はあった!と思うのです。
彼女なりの。
だから後悔はしないで欲しかったし、誇りの中で果てていけた
あのラストなら私は良かったとも思うのですが…
やはり生きていて欲しいという気持ちもあり…
あのまま亡くならないで、クーゴたちと共に生きてくれたらとも思います。
でも、また会えたとしても、
やっぱりクーゴとは「友人」で終わりそうな気がします…。
逆に、大王星で姫を守る騎士とかになって欲しいな。
クーゴさんの事はふっ切って、新しい人生探そう、ベラミス!!



【ミーさん】
「もうひとつの64話」切ないです〜。(TT)
確かに作画でかなり印象違ってきます。
ベラミスの唇もそうですが、鼻に筋がくっきり入っていたり、
ちょっと扱い方が悲しい回がありましたね〜。

コスモス号の上で後ろを向いたのはクーゴと一緒なのを
姫に見られたくなかったからかな〜。
クーゴと姫の話す姿も見たくないとか・・・。
最後、クーゴの声を聞きながら消えて逝かれましたが、
自分を心配してくれたクーゴへのうれし涙と思いますです。 はい。

姫へのいたぶり・・・あれは女性らしく生きられなかった
ベラミスの八つ当たりが含まれているような気がします。(^^;)



【さつきさん】
皆さんの懐かしいテンション、いいですうう、よかったですう。
ありがとうございますう。
笑っちゃったり、そうそうってチカラ入ったり。思わぬコメント・・
今更ですが、皆さんの違う一面が見えたり。感性豊かよね。
楽しいひとときを有難うございます。



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