2013年8月20日にアメリカのShout Factoryから発売された
DVD「 Starzinger: The Movie Collection」のレポートです。解説はとしえさんです。
スタージンガーのアメリカ版DVDに入っているのは、1,2,3,4,8,36,49,50,51,64,65,66,70,72,73の
15話分です。スタージンガー2の9話分の中から、5話分が入っている一方、大王星に到着するま
での64話中、10話しか入っていません。
クーゴとハッカがおかしくなる8話の次が、ベラミス初登場の36話なので、このDVDで初めてス
タージンガーを見る人は、ストーリーについていけるのかな、と少し心配になってしまいます。
でも、スタージンガーは、SF西遊記で、西遊記のストーリーは誰でも知っていますから問題ないの
かもしれません。
アメリカ版の声優さんと日本版の声優さんのイメージを比較すると、ハッカ、ベラミス、クイー
ンラセツ、キングギューマは割りと近いかな、と思います。
しかし、声優さんの技量の面では、やはり日本版の方が圧倒的に素晴らしいと思います。
日本版の方が、セリフの抑揚がとてもあり、繊細な表現もよくできているな、という印象です。
同じシーンを立て続けに、アメリカ版、日本版と見ると、余計にそう感じます。
例えば、50話で、亡くなったクイーンラセツに、「クイーンラセツ」に始まる
ベラミスが語りかけるシーンですが、アメリカ版では、もっと情感が欲しいな、と
感じます。
アメリカ版は淡々としすぎていて、クイーンラセツという大きな存在が
いなくなった喪失感のようなものが、今ひとつ感じられません。
あとは、セリフが、口の動きにあわせる必要があるためでしょうか、
アメリカの感覚にあわせるということもあると思いますが、日本とアメリカでは
違うところが、もちろんあります。
例えば、64話の大王星に到着する寸前で、クーゴが「俺は誓う。姫への愛にかけて・・・」と
言うクーゴの長いセリフですが、アメリカ版では、「姫への愛にかけて」の部分がありません。
日本版では「誓う」の言葉が繰り返されるのですが、アメリカ版では、それほど
繰り返していなくて、尺が長すぎたのか、この長セリフの中でなぜか「ジョーゴ、ハッカ」と呼びかけています。
それから、同じく64話でのベラミスの「たった1日、いや1時間でもいい」のセリフですが、
ここは、アメリカ版では、「来世で会いましょう」とセリフの雰囲気がまったく異なっています。
日本版の方が、ドキッとする感じがありますよね。
アメリカでは、「来世で会う」と言った方が、ドキッと
するのか、アメリカの感覚なのか、でも、私は、ここは日本版のセリフの方が好きです。
そして、最終回の73話で、クーゴが大王星を見ながら、回想しているシーンです。
日本版で「姫に出会ったのがついこの間のように思えます」から一連のセリフの部分ですが、
アメリカ版では、日本版にない「あなたの美しさに魅了されたことを覚えています」と
いう言葉が入っています。
クーゴが最後に叫ぶ「好きだよ-」は、アメリカ版では"I love you. I do."と声量が
尻すぼみになっています。日本版の声優さんの方がいいな、とは感じていますが、でも、このDVDに収録されて
いない話で、アメリカ版も聞いてみたいな、と思う回は、何回かあります。
22,23話は、本来は、はずせない回だと思います。23話の最後のシーンは、アメリカ版
ならではのセリフも出そうな気がしています。「愛をこめて姫を撃て」も、ジョーゴ以外は、姫が死んだと思っていた時の
シーンを最後のベラミスのセリフも含めて、アメリカ版で見てみたかったです。キンキンマン、ギンギンマンは、アメリカ版DVDではまったく登場しませんが、どんな声優さんをあてるのか、など考え出すと、興味はつきません。
本当は、スタージンガーの全話分を英語音声で見たかったですが、15話分でも、
楽しませていただきました。
解説 : としえ
画面解説 :マクノスケ
メニュー画面
1話から8話まで続けて入っているのでチャプターがなくPLAYのみになっています。
タイトル
オープニング
オープニング
オープニングの絵が作品内のダイジェストになっております。
しかもオープニング曲は全く聴いたことがない歌なしの曲。
しいて言えば「スター・ウォーズ」の「王座の間」で掛かる曲に酷似した曲になってます。