「Q.E.D. 〜斯くの如くして先の命題を……〜」 作・み〜め
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補足2
借りはキッチリ返しておこう。
「ほらほら、お前の仕事は、腐るほどある。ホント、何、勘違いしてるんだか……」
第21ブロックのコンピータールームの前で、ジョーゴが言った。
「……へーへー……よ〜く解ったよ。クレーン代わりでも、
マイクロドライバー代わりでも、仰せのままに大変身させていただきます。
確かにこれは、俺の仕事だよ……」
その姿が見えないほどの大荷物を抱えて、クーゴが言った。
「でも、お前が欲しがっていた優秀な科学者、連れてきたのは俺だぞ。」
「それには、感謝。しかし、これは、これだ。
ねえ、伝説の天才プログラマー、プロフェッサー、プレビオス。」
「まあ、そうだな。だが、間違った仮説を立てると、
酷い目に遭うと二人ともに学習したな。
それにしても、これを整備するまで、結婚式は、お預けとは……
なんとも、凄いお仕置きだな。」
「ええっ!それ、本当なのか?こりゃ、大変だ。
おい、ジョーゴ、キリキリ働けよ!先代様のBDは、来月末だろ。
女は少しでも若いうちに結婚したいらしいぞ。」
「……あのなあ、クーゴ……それ、絶対、先代様の前では言うなよ……」
「その通り、女は、いくつになっても怖いぞ、クーゴ。」
「……すげえ、答だなそれ……」
3人が、顔を見合わせる。
爆笑が、狭い部屋に大きく響いた。
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